『感涙』
2020年03月12日
連日の報道で新型コロナウィルスの感染拡大が収まる気配がない状況が続いています。また、マスクを始め一時はトイレットペーパー、カップ麺までスーパーマーケットの商品棚から消えてしまうなど社会が混乱している様子が報じられています。
本日も塩浜ホームでは利用者様や職員も体調を崩すことない日常があります。
介護職員さんから「A様が自宅にいる奥様を心配している。面会を制限している最中であるため、奥様とお会いすることはできないが電話で話をすることはできないものでしょうか?」と相談を受けました。
奥様へ電話にてご都合のよい時間を伺いA様の日課などを調整し、お昼前に奥様からA様へ電話をして頂くことになりました。
奥様から電話を頂きA様へ電話を変わりました。
昨年末に電話機の交換があり子機も増設されていましたので、A様に子機をお渡しし奥様と会話をしていただきました。A様から「元気?」「会いに来てほしいんだけど…」…(それ以上は内緒にします)
しばらくは傍で見守っておりましたが、立ち聞きするのも失礼かと思いその場を離れました。
昼食後に介護職員さんにA様のご様子を伺ったところ「10分くらいは話していましたよ。終始ニコニコでした」と話しがありました。
別の日にはA様から介護職員さんに「家内と話しができて少しは安心できた。ありがとう」と感涙と共に話しがありました。
1週間に1回程度は利用者様のご家族様へホーム内の安全やそれぞれの利用者様のご様子について電話やメールでご報告させていただいております。
そのなかでA様に限らず一部のご家族様から「今日が家内の誕生日なので面会にいきたい」「顔を見ることができないから心配」などのお声を頂いております。
やむを得ない対応での面会制限についてご理解をいただきながら、当ホームとしてできることは可能な限り行っていきたいと介護職員さんなどから提案もありますので続けていきたいと思います。